10月号(2013)
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キリストに従うことを願う人々への手紙

キリストに従うことを願う人々への手紙

 

序言 先日私は、私たちの教会のためにどのメッセージが適切であるかと考えていた所、少し前に“テゼ”から出された手紙を見つけました。

“テゼ”はフランスの小さな村ですけれども、毎年、全世界から多くの青年たちが集まります。25ヶ国から集まった100人の修道者と共に、青年たちは自分の人生の意味、方向性、信仰などについて考えたり、祈ったりしながら、交わりの喜びを体験します。

世界中 ―日本でも、福岡でも― 何回も青年たちが参加して、「テゼの祈り」が行われています。

 

キリスト者は召された人です。

福音書の中で、イエスはこう呼びかけています。“私に従いなさい。”この呼びかけに対して、全生涯を通して応えることが出来るでしょうか。

私たちすべての中に、未来の幸福へのあこがれがあります。しかしあまりにも多くの限界に制約され、時に失望という罠に陥ってしまうように思えることがあります。

にもかかわらず、神は存在しているのです。“神の国は近づいた!”(マルコ1、15)私たちが自分の置かれている状況に向かい合い、そのありのままの状況を土台に何かを創り出そうとする時、神の存在に気づくようになります。

誰も理想化された夢の中で身動きが取れなくなることを望んでいません。私たちはありのままの自分、自分がどういう者であるか、どういう者でないかを受け入れる必要があります。

幸福な未来を探し求める時、私たちは選択する決断へと招かれます。

家庭生活を続けながら、社会の中で、他者への献身という形で、キリストに従うという勇気ある選択をする人もいれば、独身という道を選ぶことによってキリストに仕えようとする人もいます。

自分の一生のために何らかの選択をしようとしている人を私は心から励ましたいと思います。

決断には迷いも伴うでしょう。しかしより掘り下げて考えるうちに、自分を完全に明け渡す喜びを見いだすでしょう。不安にではなく、聖霊に自分をゆだねる人は何と幸いなことでしょう。

神があなたに個人的に呼びかけ、ご自分を愛するのを待っておられる、とは信じがたいかもしれません。しかしあなたの人生は神にとって重要なのです。

あなたを呼ばれる時、神があなたに何をすべきかを指図することはありません。神の呼びかけは何よりもまず、個人的な出会いという形で起こります。あなたを迎え入れるキリストに応えてください。そうすれば取るべき道が見いだせるでしょう。

神はあなたを自由へと招いておられます。神はあなたを受け身の人間へと変えることはありません。聖霊によって神はあなたの中に宿っておられます。しかしあなたに取って代わることはありません。それどころか、神は、思いも寄らなかった力を呼び覚ましてくれるのです。

主イエスの共同体の中で、あなたはどのようにして完全に自分を明け渡すことができるか徐々に見極めることができるようになるのです。

実際に、キリストに従おうとする道で、あなたは独りではありません。交わりの神秘、すなわち教会があなたに寄り添っています。この交わりにおいて、“はい”という答えは賛美へと変わります。

この賛美は、ためらいの中から、あるいは荒廃感の中からさえも生まれます。

しかしそれはやがて喜びの泉となり、私たちの全生涯を通じて湧き出るのです。

 

この手紙をゆっくりと祈りの中で読むように勧めたいと思います。

 

兄弟である神父、

ジャンピエロ ブルニ

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